ポロト便り
2021年 8月
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●8月26日 エゾリンドウ
湿原の中、草に隠れるようにエゾリンドウが咲いていました。
この花が咲けば、花の季節はそろそろ終わりです。
それを知ってか知らずか、遠慮がちにひっそりと咲いていました。
●8月25日 山ぶどう
他より一足先に紅葉し始めています。
大きな葉の下には、まだ緑の実がのぞいています。
野生味あふれる酸っぱい実が、食べられるようになるにはまだまだ先です。
●8月23日 雨上がり
案内舎の庭にサワギキョウが咲いています。
雨粒が紫の花に残っていました。
花を拡大してみると面白い形。
茄の花のようにも見えますね。
虫が花の蜜を求めて潜り込むと、花粉が頭や背中にくっつく仕組みになっています。
●8月22日 ハッカ
野生のハッカがポロト沼の周りに咲いています。
葉をちぎって揉み、においをかぐと、つんとしたミントの香り。
ジャパニーズミントと呼ばれます。
虫よけスプレーにも使われるハッカですが、花には虫が来ていました。
●8月21日 ダイサギ3羽
シラサギは道東では珍しい鳥になります。
3羽がポロト沼に現れました。
固まらず、互いに距離を取って食事中。
同じくらいの大きさのアオサギを、意識しているようにも見えました。
いつまで滞在するのかな?
●8月20日 ラズベリー
甘い香りを漂わせるラズベリーはそろそろ終わり。
熟れた実には、強烈なにおいを発散させるカメムシが潜んでいます。
葉を食べにバッタもやってきました。
実を集めていると、そばで犬のポロがせっせと実を口に運んでいました。
●8月17日 シギの群れ
鳥たちがいないと広く感じるポロト沼。
ときおりシギの群れが訪れます。
一塊になって、水面すれすれを飛んだり、空高く舞い上がったり。落ち着きません。
天敵のハヤブサを警戒しているようです。
●8月16日 オオウバユリ
いつの間にかに花が終わり、カラスウリを思わせる実がなっていました。
花は地面に水平に咲いていたのに、実は直立しています。
いつ立ち上がったのでしょうか。
●8月15日 アオサギ
ポロト沼を我が物顔で歩き回っているのはアオサギです。
数が多いので、タンチョウも遠慮がちに接しているように見えます。
水位の下がった沼にたたずんで、魚が近づくのをじっと待っています。
●8月14日 秋の気配
緑に黄色がうっすらと混じってきました。
もう夏の色ではありません。
例年、夏はお盆まで。
今年はすっかり肌寒い気温になっています。
●8月13日 ハナイカリ
案内舎の庭に、船の碇の形をしたハナイカリが咲き始めました。
あまり目立たない花ですが、これを見かけると秋を感じます。
周囲と調和するように、ひっそりと咲いていました。
●8月12日 夏が通り過ぎて
大きな葉を広げたフキが、力なくしおれています。
もう立ち上がる元気はありません。
生き生きとした姿を支えていた夏が消えました。
夏の終わりの寂しさを感じる光景です。
●8月11日 嵐を乗り切って
昨日の嵐は風が強く、粉々になった木の葉が地面を覆っていました。
嵐が過ぎると、タンチョウのカップルが沼に現れました。
無事を喜ぶように、ゆっくり食事をしています。
●8月9日 モズの若鳥
モズの高鳴きが聞こえていたと思ったら、庭に若鳥がやって来ました。
今年もどこか近くで繁殖したのですね。
巣箱の上にとまり、尾羽をくるくる回していました。
●8月8日 秋の花
桔梗が咲き始めました。
サワギキョウです。これが咲くともう夏は終わり。
すっかり秋の空気に入れ替わって、肌寒さを感じます。
●8月4日 海霧に守られて
猛暑、猛暑、猛暑と連日の猛暑で日本中ぐったり。
しかし、ここポロトは別天地。今日のお昼の気温は、20℃を下回っていました。
こんなに涼しいのは、海の霧が冷やしてくれるお陰です。
ゆっくり昼寝を楽しんだタンチョウが、ようやく目覚め、動き出しました。
●8月3日 夏を楽しむ
子育てが終わったアオサギが、ポロト沼に集まるようになりました。
潮の干満で水位が変化するポロト沼。
水が多い時は、魚が取りづらくなるので、木の上で休憩です。
時々オジロワシに脅かされますが、食住接近の好立地は、お気に入りのようです。
寒くなるまでここで暮らします。
●8月2日 お先に
真っ先に花が咲いたエゾニワトコは、赤い実をたくさんつけました。
この実を食べに、ノビタキ家族がやって来ます。
キジバトも来ます。
緑の葉に赤い実の組み合わせは、遠くからでもよく見えます。
●8月1日 夏の力
ノリウツギの白い花が元気に咲いています。
これが咲くと夏真っ盛り。
暑い日差しを浴びてキラキラ輝いていました。
ポロト案内舎
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